タイトルとテキストに日本語を表示する方法
Matplotlibを初期設定のまま使用していると、Axes.title() や Axes.text() の引数に日本語の文字列を渡しても、文字化けしてしまいます。
# MATPLOTLIB_TEXT_JAPANESE # In[1] # Figureを作成してAxesを追加 fig = plt.figure(figsize=(5, 5)) ax = fig.add_subplot(111) # Axesのタイトルの設定 ax.set_title("文字化けします", size=12) # Axesにテキストを追加 ax.text(0.5, 0.5, "パイソン", size=40)
タイトルやテキストに日本語を入力するときには、日本語を表示できるフォントファイルをフルパスで指定して FontProperties インスタンスを作成し、それを Axes.title() や Axes.text() の fontproperties に渡す必要があります。
フォントディレクトリのパスを取得
Windowsであれば、次のコードでフォントファイルの入ったディレクトリ(フォルダ)のパスを調べることができます。
# In[2] from matplotlib import font_manager # Windowsのフォントディレクトリのパスを取得 fd = font_manager.win32FontDirectory() print(fd) # C:\Windows\Fonts
macOS には一般に複数のフォントディレクトリが存在しています。
次のコードでディレクトリのパスの一覧を取得できます。
# In[3] from matplotlib import font_manager # macOSのフォントディレクトリ一覧を取得 fd = font_manager.OSXFontDirectories() print(fd) # ['/Library/fonts', 'Network/Library/Fonts/', ...]
Windows や macOS において、フォントは .ttf拡張子のついた TrueType Font 形式、もしくは .ttc拡張子のついた TrueType Collection 形式のファイルに保存されています。TrueType Collection ファイルは TrueType Font ファイルを複数個まとめたものです。
日本語を表示するコード
matplotlib.font_manager から FontPropertiesクラスを読み込んで、タイトルとテキストに日本語を表示させるコードです。
# In[4] from matplotlib.font_manager import FontProperties # MSゴシック fp_1 = FontProperties(fname='C:\WINDOWS\Fonts\msgothic.ttc', size=16) # MS明朝 fp_2 = FontProperties(fname='C:\WINDOWS\Fonts\msmincho.ttc', size=30) # Figureを作成してAxesを追加 fig = plt.figure(figsize=(5, 5)) ax = fig.add_subplot(111) # Axesのタイトルを設定 ax.set_title("日本語を表示", fontproperties=fp_1) # Axesにテキストを追加 ax.text(0.5, 0.5, "パイソン", fontproperties=fp_2)
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