Pythonで改行する方法
Python の文字列を改行するいくつかの方法について解説します。
トリプルクォーテーションによる改行
Python ではトリプルクォーテーション (”’)、またはトリプル・ダブルクォーテーション (“””) で囲むことによって、改行 を含む文字列を定義できます。
# PYTHON_TRIPLE_QUOTATION_MARKS # In[1] # トリプルクォーテーションで改行を含む文字列を定義 sentence_1 = '''[運動の第1法則] 外部から力を加えられなければ、静止物体は静止状態を、運動物体は等速直線運動を続ける''' # トリプル・ダブルクォーテーションで改行を含む文字列を定義 sentence_2 = """[運動の第2法則] 物体の運動量の時間変化は作用する力に等しい""" print(sentence_1) print(sentence_2) # [運動の第1法則] # 外部から力を加えられなければ、静止物体は静止状態を、運動物体は等速直線運動を続ける # [運動の第2法則] # 物体の運動量の時間変化は作用する力に等しい
エスケープシーケンスによる改行
トリプルクォーテーションで囲むとインデントなども文字列の一部と解釈されるため、上記の手法はあまり用いられません。代わりに エスケープシーケンス の \n を使って改行するのが一般的です (Mac や Linux では \ の代わりに \ を使ってください)。
# PYTHON_ESCAPE_SEQUENCE # エスケープシーケンスを使って改行 sentence = "[運動の第3法則]\n2つの物体が互いに及ぼし合う力は、向きが反対で大きさが等しい" print(sentence) # [運動の第3法則] # 2つの物体が互いに及ぼし合う力は、向きが反対で大きさが等しい
改行の他にも「 \ 」 や「 ‘ 」などを文字列としてそのまま表示したいときにエスケープシーケンスが用いられます。
# In[3] # シングルクォーテーションを文字列として表記 sentence = "\'[ケプラーの第1法則] 惑星は太陽を1つの焦点とする楕円軌道を描く\'" print(sentence) # '[ケプラーの第1法則] 惑星は太陽を1つの焦点とする楕円軌道を描く'
raw文字列による改行
クォーテーションもしくはダブルクォーテーションで囲んだ文字列の前に r を添えると raw文字列 として処理されます。raw とは「生の、未加工の」を意味する英語です。raw文字列を使うと、あらゆる文字列がリテラルで記述した形のまま表示されます。たとえば、ディレクトリ(フォルダ)のパスなどを記述するときに raw文字列を使うと便利です。
# PYTHON_RAW # In[1] # raw文字列の定義 my_path = r"C:\Users\BlogCat\Desktop" print(my_path) # C:\Users\BlogCat\Desktop
コメント
記事の目次と冒頭のタイトルで、「Pythonで開業する方法」は「Pythonで改行する方法」の
誤植だと思いますので、ご確認ください。
申し訳ないです。
Pythonで開業って…
Python でお金を稼ぐ方法みたいなタイトルですよね…
こんなひどい誤植を何年も放置していた自分に嫌気がさしました…
直しておきました。ありがとうございます。m(_ _)m