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【NumPy】反転操作

【NumPy】配列要素の反転操作

配列要素を特定の軸について反転させる関数の一覧です。

numpy.flip()

numpy.flip(arr, axis=None) は指定した軸 (axis) に沿って要素を 反転 させます。1 次元配列を渡す場合は axis を渡す必要はありません。

# NUMPY_FLIP

# In[1]

import numpy as np

# x = [1 2 3 4 5 6 7 8 9]
x = np.arange(1, 10)

# xの要素を左右反転
a = np.flip(x)

print(a)
# [9 8 7 6 5 4 3 2 1]

numpy.reshape() を使って x を 3 × 3 サイズに形状変更しておきます。

# In[2]

# xを3×3の配列に形状変更
y = x.reshape(3, 3)

print(y)
# [[1 2 3]
#  [4 5 6]
#  [7 8 9]]

2 次元配列 y を numpy.flip() に渡すと上下左右に反転します。

# In[3]

# yの要素を上下左右に反転
b = np.flip(y)

print(b)
# [[9 8 7]
#  [6 5 4]
#  [3 2 1]]

axis=0 を指定すると、行方向の軸に沿って反転させます。

# In[4]

# 上下反転
c = np.flip(y, axis=0)

print(c)
# [[7 8 9]
#  [4 5 6]
#  [1 2 3]]

axis=1 なら列方向に沿って要素を反転します。

# In[5]

# 左右反転
d = np.flip(y, axis=1)

print(d)
# [[3 2 1]
#  [6 5 4]
#  [9 8 7]]

numpy.fliplr()

numpy.fliplr(m) は 2 次元以上の配列 m を受け取って、行ごとに要素を左右に反転させます。

# NUMPY_FLIP_LR

import numpy as np

# [[1 0 0]
#  [0 2 0]
#  [0 0 3]]
x = np.diag([1, 2, 3])

# 行ごとに要素を左右反転
flr = np.fliplr(x)

print(flr)
# [[0 0 1]
#  [0 2 0]
#  [3 0 0]]

numpy.flipud()

numpy.flipud(m) は 2 次元以上の配列 m を受け取って、列ごとに要素を上下に反転させます。

# NUMPY_FLIP_UD

import numpy as np

# [[1 0 0]
#  [0 2 0]
#  [0 0 3]]
x = np.diag([1, 2, 3])

# 上下反転
fud = np.flipud(x)

print(fud)
# [[0 0 3]
#  [0 2 0]
#  [1 0 0]]

コメント

  1. あとりえこばと より:

    【技術英語の豆知識】flip は「軽くはじく」のイメージ

    flip の主な意味は「軽くはじく」「素早く投げる」「裏返す」などです。例えば、本を flip するときは「ページを迅速にめくる」ことを意味します。軽い力でページをはじくイメージです。また、flip は感情的な反応を示すこともあります。たとえば、”flip out” というフレーズは、怒ったり興奮したりして制御を失うことを意味します。

    flip の名詞としての意味は「軽いはじき」、「軽く投げること」などです。例えば、コインを投げるときの動作を指す場合に flip を使用します。スポーツの技術で使われることもあります。例えば、バスケットボールでボールを素早く投げる動作を flip と呼ぶことがあります。さらに、俗語として、flip は「(物事や意見の)急な変化」を指すこともあります。