Jupyter Notebook でディレクトリを操作します
ディレクトリ を操作するマジックコマンドについて解説します。Windows ではディレクトリのことをフォルダと呼んでいるので、Windows をご使用の場合は、フォルダを操作するコマンドだと考えてください。
カレントディレクトリを取得
%pwdコマンド を使うと、現在開いているノートのディレクトリ(カレントディレクトリ)のフルパスを取得することができます。pwd は print working directory の略語です。
上の実行結果は Windows を使用した場合です。Windows でパスの階層を区切る文字はバックスラッシュ (\) なので、文字列として表示される (パスが '' で括って表示される) ときには、バックスラッシュ (\) をバックスラッシュ (\) で エスケープ して、階層の区切りが "\\" となります。Mac や Linux では区切りにスラッシュ (/) を用いるのでエスケープの必要はなく、
のように表示されるはずです。以下のコードの実行結果はすべて Windows 環境を想定しています。%pwd の戻り値は文字列なので変数に格納することもできます。
mynote_dir = %pwd
print(mynote_dir)
ディレクトリとファイル一覧を取得
%lsコマンド を使うと、カレントディレクトリに存在するディレクトリやファイルの一覧を取得することができます。ls は list の略です。
ボリューム シリアル番号は XXXX-XXXX です
C:\Users\BlogCat のディレクトリ
2018/08/07 02:14 <DIR> .anaconda
2018/09/03 18:01 <DIR> .conda
2018/09/03 18:01 43 .condarc
2018/08/07 00:09 <DIR> .idlerc
2018/09/03 16:22 <DIR> .ipynb_checkpoints
2018/08/07 00:24 <DIR> .ipython
2018/08/07 21:38 <DIR> .jupyter
2018/08/10 10:59 <DIR> .matplotlib
2018/08/31 23:29 <DIR> .PyCharmCE2018.2
2018/09/01 09:46 <DIR> Anaconda3
指定したディレクトリへ移動
%cdコマンド を使うと指定したディレクトリに移動することができます。cd は change directory の略語です。
cd Anaconda3
%pwdコマンドで現在のディレクトリのパスを確認してみましょう。
もとのディレクトリに戻るときは単に %cd と打ちます。
ディレクトリの追加と削除
%mkdirコマンド を使うと、カレントディレクトリに新しいディレクトリを追加することができます。mkdir とは make directory のことです。
%mkdir NewFolder
%lsコマンドで NewFolder が追加されたことを確認しておきます。
2015/07/08 15:26 <DIR> Links
2018/09/08 20:00 1,688 MyNoteBook.ipynb
2018/09/28 18:21 <DIR> NewFolder
2018/09/01 15:47 <DIR> Pictures
今作成したディレクトリを削除してみましょう。
削除は %rmdirコマンド で実行します (rmdir は remove directory の略です)。
%rmdir
再び %lsコマンドで削除されたことを確認してみます。
2018/09/08 20:00 1,688 MyNoteBook.ipynb
2018/09/01 15:47 <DIR> Pictures
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