最強の言語 を、最高の開発環境 で。
Anaconda をインストールして Python を始めましょう。
Anaconda
Anaconda は Python 本体に加えて、数値計算・機械学習・データサイエンスに必要な機能(モジュール、統合開発環境、グラフツール)をまとめたパッケージです:
JupyterLab (Web ベース実行環境)
Spyder (統合開発環境)
Qtconsole (統合開発環境)
Visual Studio Code (エディタ)
Numpy (科学計算ライブラリ)
SciPy (科学計算ライブラリ)
Sympy (代数計算ライブラリ)
Matplotlib (グラフ描画ライブラリ)
Pandas (データ解析ライブラリ)
Orange3 (データマイニングツール)
Rstudio (統計用言語 R の実行環境)
ユーザーは Anaconda を一度インストールするだけで環境構築を完了させて、直ちに Python の学習や開発を始めることができます。
Anaconda のダウンロード
Anaconda のインストーラーは以下のサイトでダウンロードできます。
https://www.anaconda.com/download/
ダウンロード画面に行くと、Windows, macOS, Linux の 3 種類の OS を選択できます。そして Python 3.x か Python 2.x のどちらかを選択するように促されますが、特別な理由がない限りは 3.x を選択するようにしてください。現在は Python3 が主流になりつつあり、Python2 とは後方互換性がないからです。また、Windows 環境であれば
・64-Bit Graphical Installer (631 MB)
・32-Bit Graphical Installer (506 MB)
のどちらかを選択するようになっています。ご使用の機種のビット数に応じて選んでください。
Anaconda のインストール
ダウンロードしたインストーラーを実行します。最初に現れる画面で [Next] を押すと、ライセンス画面が現れるので [I Agree] をクリックします。そのあと何度か選択を促されますが、何もいじらずにデフォルトのまま進めてインストールしてください。
Anaconda Navigator の起動
インストールを終えたら Anaconda Navigator を起動します。Anaconda Navigator では Anaconda の各種開発環境の起動やバージョンアップなどを管理できます。当サイトの記事では Jupyter Notebook 環境を前提に Python を解説します。初心者にも扱いやすい実行環境なので、初めて Python を学ぶ人は Jupyter Notebook のご使用をおすすめします。
不要なパッケージの削除
Anaconda は膨大な数のパッケージを一括してインストールするので、非常に大きな容量をとります。容量を少しでも節約するために不要なライブラリは削除したほうがいいかもしれません。たとえば主に Jupyter Notebook という統合開発環境を活用している人にとっては、Qtconsole や Spyder は要らないので削除したいと考えるかもしれません。そのような場合は Anaconda Prompt を起動して conda コマンドを使います。
たとえば、spyder をアンインストールする場合は次のような手順を踏みます。
と入力すると、インストールされているパッケージの一覧が表示されます。
その中に spyder も含まれていることを確認して
と入力します。すると
と表示されて、しばらく待たされたあと、
environment location: C:\Users\Anaconda3
removed specs:
-spyder
The following packages will be downloaded:
というような内容が表示されたあとに
と訊かれるので、y と入力します("yes" という意味です)。spyder のように大きなサイズのファイルを消す場合は、ここからまた少し時間がかかりますが、
という表示が出たらアンインストール完了です。他にも不要なパッケージがあれば同じ要領で消してください。
パッケージのバージョン変更
一般にオープンソースのパッケージ(ライブラリ)は頻繁にバージョンが更新されます。そのため、あるパッケージについて最新バージョンにアップデートしたいと考えるかもしれません。またその逆に、新しいバージョンのパッケージで不具合があったので古いバージョンにダウングレードしたいと思うこともあるでしょう。そのような時には Anaconda Prompt を起動してパッケージを再インストールします。
conda search は現在使用できるバージョンを検索して一覧を表示します。たとえば、Scipy のバージョン一覧を取得するためには次のコマンドを入力します。
すると、次のようなリストが表示されるはずです。
# Name Version Build
scipy 0.11.0 np16py26_1
scipy 0.11.0 np16py27_1
scipy 0.11.0 np17py26_1
scipy 0.11.0 np17py27_1
scipy 0.12.0b1 np17py27_0
この中から、インストールしたいバージョンを探します。たとえば、scipy 1.1.0 をインストールする場合は、次のコマンドを入力します。
しばらく待つと、現在のバージョンからアップグレードになるかダウングレードになるかを表示して、本当にインストールするかどうか訊かれるので、良ければ [y] キーを押してバージョンの変更を完了します。
conda update を使用すると、現時点での最新バージョンにアップデートすることができます。たとえば、SymPy の最新版が欲しい場合は
と入力します。
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